Culture NIPPON シンポジウム 東北大会


Culture NIPPON シンポジウム 東北大会

2018年12月10日(月)、いわて県民情報交流センター アイーナ(岩手県)にてCulture NIPPON シンポジウム東北大会が実施されました

■オープニングアクト

遠野物語ファンタジー制作委員会

「市民の舞台・遠野物語ファンタジー」
遠野物語ファンタジー制作委員会
遠野物語ファンタジー制作委員会

桑島法子氏

朗読「おらおらでひとりいぐも」「原体剣舞連」
桑島法子氏
桑島法子氏

■基調講演

吉田義人氏(プロフィール
「2019年ラグビーワールドカップ日本開催、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会~地域におけるスポーツが果たす役割~」

吉田義人氏
 秋田県の男鹿半島で高校3年生まで過ごし、子供の頃から秋田の寒風山をトレーニング場にし、日本代表を目指していた。今回2019ラグビーワールドカップの日本開催と、ラグビーが2020東京オリンピックの正式種目に決定した。そして2019年ラグビーワールドカップは日本初開催となる。神奈川県横浜市にある日本一大きなスタジアム「横浜国際総合競技場」が決勝の地となる。ラグビーワールドカップは夏のオリンピック、サッカーワールドカップに並び、世界3大スポーツイベントの1つである。海外からの来場者が200万人以上、全世界視聴者10億人以上、経済的波及も大きな一大イベントである。東北では、釜石で開催されることになった。会場は「釜石鵜住居復興スタジアム」であるが、東日本大震災により地域のシンボルであったグラウンドが津波で流されてしまった。国内外の支援の元、スタジアムも復興し、元気に頑張っていることを世界の方々に伝えていきたい。海外からの来訪者は会場を飛び回り、ホテルに滞在し、飲食や観光をしていくことになる。釜石や盛岡にも多くのラグビーファミリーが来られるので、ぜひみなさんには「ウェルカム・ニッポン」と迎えて、友達になってもらいたい。子供たちにとっても世界の人と友達になる絶好のチャンスである。
 ラグビーワールドカップに向け、みんなで盛り上げていくために地域をどう活用していくか、東北らしさや東北の良さを伝えていくなかで、自分自身も東北の魅力を再認識している。東北にはさまざま魅力がある。伝統工芸・郷土料理(きりたんぽ)・東北美人・観光資源(奥入瀬渓流)・自然があふれ、心穏やかになる。すばらしい文化・歴史・伝統がたくさんある。これからまた、皆さんと東北の魅力を再発見し、発信していきたい。

■ショートプレゼンテーション

佐藤一子氏(プロフィール
「地域文化の継承と創造~遠野の民俗文化とまちづくり~」

佐藤一子氏
 遠野のまちづくりから、東北全体の文化的プログラムについて、お話をしていきたい。東北出身ではないが、遠野に通い始めて20年が経った。特に「遠野物語ファンタジー」に魅せられ、毎年楽しみにしている。遠野は、沿岸と内陸をつなげ、陸路で海岸線に到達できる重要な通路になっている。東日本大震災では後方支援の拠点として重要な役割を果たした。遠野は、江戸時代以来、交易により日本中からいろいろな世間話が持ち寄られ、文化が交錯する豊かな昔話のふるさとである。
 遠野が文化のまちづくりに本腰をいれるきっかけとなったのが、柳田國男の「遠野物語」だ。1970年代の現代社会に移行していくなか、昔話を家庭の中で語る「語り部」がいなくなってしまった。伝承がなくなっていくなか、重要な役割を担ったのが「文化のまちづくり」だった。文化というものはハードが整備されて動くものではない。市民自ら動くこと、そして主体的な活動と行政のパートナーシップがないと、文化は継承していかない。地域をあげて語り部の認定事業を行い、日本のふるさととしての語り部が遠野には根づいている。
 昔話の豊富な蓄積、それを語り継ぐクリエイティブな活動として、遠野物語ファンタジーがはじまって43年が経つ。市民の参加が中心で、シナリオ・音楽・バレエ・合唱・吹奏楽など、裏方も含めて約350名でつくりあげるファンタジーが、現代に生きる人の思いをこめている。
 東北の人たちの「なんでも自分たちでつくる力」に都会の若者は衝撃を受ける。東北に住んでいる人たちには当たり前なのかもしれないが、地域の若者にとって、ここにある文化は、世界に誇れるどこにもない文化である。そして、地域独自の文化が都市や世界とつながるものになっていく。
地域文化のまちづくりに向けた交流・継承のために①語り継ぐこと(人と地域がつながる)②世代を超えて継承される文化③文化財・民俗芸能の活用、発信④震災の支援基地として三陸海岸地域を支え続けた遠野の交流の事例から、連帯の力が大切なことであると感じた。

橋本良隆氏(東北絆まつり実行委員会 盛岡開催幹事長・盛岡商工会議所 専務理事)(プロフィール
「多彩な東北が、熱い絆で一つになる~東北絆まつり~」

橋本良隆氏
 今回は「東北6県夏まつり」と、「東北六魂祭」、そして東北六魂祭の後継となった「東北絆まつり」についてお話していきたい。
東北6県夏まつりは8月の盛岡さんさ祭りを皮切りに、およそ1週間の間で、特色ある祭りが6県で開催され“祭りで沸き立つ東北”になる。
 次に「東北六魂祭」についてであるが、東日本大震災の未曾有の震災により、私たちの心を覆った自粛ムードのなか、祭りの開催も危ぶまれた。しかし復興の第一歩として自ら踏み出し、全国のみなさんに発信したいという思いもあり、「鎮魂と復興」をテーマに開催された。六魂祭では年ごとテーマをつくり、6年かけて6市を一巡した。ミラノ万博においては、日本の目玉として東北復興パレードを行い、東北の元気な姿を世界に向けて発信した。
 また、2020年を念頭において、2016年11月に「東京新虎まつり」に東北6県パレードとして参加したこともあった。
そして東北六魂祭から東北絆まつりへ。東北の復興はまだ道半ばであるなか、更なる復興とその先の未来に向けて前進するために、開催を決定した。コンセプトは「多彩な東北が熱い絆で1つになる」。開催実績は、2017年6月10・11日仙台で来場者45.2万人、2018年6月2・3日盛岡で来場者30.3万人となった。
 2020年オリンピック・パラリンピックにおいて、東京五輪は「復興五輪」という位置づけでもある。文化プログラムとして開会式等への「東北絆まつり」が参加できるよう、要望する活動も行っている。2019年東北絆まつりは、福島での開催が決定している。

江良慶介氏(Reborn-Art Festival制作委員 実行委員会副事務局長)(プロフィール
「Reborn-Art Festivalと地域文化」

江良慶介氏
 「Reborn-Art Festival」は、アートと食と音楽の総合祭として、2017年に第1回を開催した。場所は、三陸のリアス式海岸の南の端にある牡鹿半島で、最初の活動としては、炊き出しや泥かきなど、石巻を中心に行ってきた。震災から何年か経ち、道路などハードは整理されてきたが、人が集落から出て行ってしまうなかで、心の部分も含め、いろんな分野でまだまだ復興が進んでいないと感じた。そこで内側から復興していくようなエネルギーを作れないかという思いで、地域にアーティストを送り込み、地元の人達とその土地の資源や文化を発見し、一緒に発信するための作品づくりを行った。牡鹿の神様、鹿からインスピレーションしたオブジェを、彫刻家の名和晃平さんに作っていただいた。この彫刻がランドマークになり、世界や日本の各地から26万人が見に訪れてくれた。Reborn-Art Festivalでは、3つの視点で地域と文化との交流を深めた。

  1. アート
    ① アート→草間彌生さんの作品は、風光明媚な牡鹿半島の風景と作品とのコントラストがうまくいった。石巻のキワマリ荘では民家をリニューアルしてギャラリーにした。有馬かおるさんという画家が、地域の人たちと一緒にアートスペースをつくるプロジェクトが行われた。有馬さんは、フェスティバルが終わっても牡鹿に残り、地域の若者たちと一緒に活動を続け、表現や発信の場をつくり続けている。

  2. いろいろなシェフがフェスティバルに入り、鹿のオブジェの前にレストランを作り、野外で料理の提供などを行った。シェフたちが、地元の生産者(漁師や猟師など)の近くだからできること、東京ではできないことをやった。また、石巻の魚市場で、規格外で余ってしまった魚の活用として、星のやの浜田さんを招き、何ができるかワークショップ形式でレシピを作った。最終的にはブイヤベースを作ってイベント中に提供し、加工して販売する話も出ている。
  3. 音楽
    2016年に3万人ぐらいの音楽コンサートを開催した。オープニングセッションとして、地域の合唱団や中高生のジャズのオーケストラなどを呼んでコンサートをスタートさせた。外からのアーティストとの出会いで、若い人たちが何かを表現することのきっかけや希望になったと思う。次回は来年2019年8月3日~9月29日の58日間で、牡鹿中心にReborn-Art Festivalが開催される。

懸田弘訓氏(ふるさとの祭り実行委員会)(プロフィール
「福島県における被災と民俗芸能の再興」

懸田弘訓氏
 福島は震災で大変な被害を受けた。そこからどのようにして立ち上がることができたのか、何のために立ち上がったのかについて話していきたい。
福島は、江戸時代から10年~20年に1度、飢饉などで多くの犠牲者を出してきた。天明の飢饉では、旧相馬中村藩の人口が1/3になり、大きな被害がでた。その中で復興を支えたのは、田植踊りと獅子神楽であった。田植踊りは、県で120か所、相馬には70か所にあり、なんと6割がここに集まっている。また、獅子神楽については、県で250か所、170か所は相馬にある。東日本大震災における放射能の被害の分布を見ても、如何に地元の芸能が大きな打撃を受けたのかわかる。昭和30年代で1200種あったが、平成22年には1000種。今回の震災で60か所が壊滅し、放射能の影響で210組が危機的状況になり、その内70か所が復活したが、かなり厳しい状況である。
 しかし、さまざまな地域での祭りの復興の中で、子供に笑顔が戻りつつある。「家や財産などすべて流された上に、祭り(神楽)までなくなったら何が残るのか。」この言葉からは、生きる場や支えもなくなることで、祭りや神楽が最後の拠り所になっているのがわかる。
 復興の原動力は、ふるさとへの愛着、指導者の誇りや使命感と実行力、「自分には祭りなどの何かがある」という思いや、社会への貢献が大きな力になっている。また、東北の強固な仲間意識、亡くなった方への慰霊と感謝、文化庁による被災調査や補助金も支えとなった。
 衣食住が満たされても満足には生きていけない。祭りや民俗芸能は、絆を育む機会となる。そしてそれは「ふるさと」があってはじめて可能となる。

■基調講演

箭内道彦氏(プロフィール
「2020年とその先の未来へ向かって」

箭内道彦氏
 2011年から50年後の、福島を描いた短いミュージカル映像を作成した。
2015年より福島県のクリエイティブディレクターもやっており、福島の情報発信が、全国及び世界へ、より届くものになるように活動している。
今回のミュージカル映像では、2011年に若かったお嬢さんが、2061年におばあちゃんとなり過去を振りかえるというストーリーになっている。
震災当時は「子供を産むことができないのではないか」という不安をもった女性がたくさんいた。そのため、未来に命がつながっていくというストーリーを伝えたいと考えた。そして、50年後には東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業も完了しているはずという希望も織り込んだ。
 未来は機械化されるということだけでなく、人の思いや優しさ、人と人とのつながりは何も変わっていないという思いを撮りたかった。
自分自身も岩手に友達がいることで、岩手のことを教えてもらったり、相談にのってもらったり、岩手で何か起こったとき(地震など)には、心配する。人とつながっていることが大事であると思う。
 東北の人たちが奥手で引っ込み思案と言われるが、立ち上がろうとしたときのパワーは、どこよりもすごい人達であると思った。

■パネルディスカッション

モデレータ佐藤一子氏(東京大学名誉教授)
パネリスト桑島法子氏(声優・ナレーター)
吉田義人氏(ラグビー元日本代表・世界選抜 / 現一般社団法人日本スポーツ教育アカデミー理事長)
橋本良隆氏(東北絆まつり実行委員会 盛岡開催幹事長 / 盛岡商工会議所 専務理事)
江良慶介氏(Reborn-Art Festival制作委員 実行委員会副事務局長)
懸田弘訓氏(ふるさとの祭り実行委員会 実行委員長)
箭内道彦氏(クリエイティブディレクター / 東京藝術大学美術学部デザイン科准教授)

テーマ:「地域文化の魅力を伝えよう!~2020年とその先の未来に向かって~

「地域文化の魅力を伝えよう!~2020年とその先の未来に向かって~
「地域文化の魅力を伝えよう!~2020年とその先の未来に向かって~

佐藤― 人口減少・高齢化の問題や、震災も含め、困難を乗り越えながら進んできた東北の文化の魅力というものをどうとらえているか。

桑島― 自分自身子供の頃は、田舎で育ったことにコンプレックスを感じていた。しかし、「希望郷いわて文化大使」として活動する中で、改めてふるさとのありがたさを実感するようになった。数年前からTwitterをやるようになってから、地元の情報がたくさん入るようになってきた。食や祭りや郷土芸能などを知るきっかけになった。住んでいた頃は知らなかった発見があり、改めて故郷岩手の文化の多様性や地域の違いが面白く感じられる。年齢を重ねるごとに郷土愛が深まり、離れているからこそ気づくことがある。

吉田― 18歳まで秋田に住んでいた。その後明治大学に通い、伊勢丹に就職した。今までスポーツ競技で戦ってきたが、仕事で戦うことに難しさを感じることもあった。そのなかで心の安らぎという意味でも、ふるさとの存在は大きかった。何もないのがよいところであると感じる。実家には貴重なラグビーのユニホームがあるのだが、出かける時に鍵をかけない。のんびりした、正直でまじめな性格が出ていると思う。世界各地に友人がいるが、日本、そして岩手、男鹿半島は、世界に誇れる文化がある地であると思う。

橋本― 生粋の岩手人で、子供のころは畑に土器の破片や矢じりが埋まっていて、大きなものを見つけた人が勝ちという遊びをやっていた。東北の魅力は古代的な源流、中世平泉の文化・近代では柳田邦男さんの遠野物語などがある。東北には古代や中世の歴史があり、私たちはそれに何らかの関わりをもってきている。そして柳田邦男さんの遠野研究について、近代(現代)で弊害が出た時に、過去の時代の知恵が役に立つのではないかと思う。文化でも生活でも歴史でも、なんでも地域から作る。自分たちが歴史の最先端にいるという意識をもつことが大切である。東北ならではのDNAが魅力そのものになっている。

江良― 東京生まれ東京育ちで、東日本大震災以降、東北との関わりをもつようになった。自然とともに生きているというのが東北の魅力ではないか。自然の先にある信仰が、豊かな文化につながっているのではないかと思う。都会の暮らしにはなかった感覚である。

懸田― 東北人ほど忍耐強くて我慢強い民族はいないのではないか。東北人には縄文人の血が入っている。縄文人は狩猟民族で助け合わないと生きていけない。そういう力が今の時代に生きているのではないか。

箭内― 「名産」という言葉がある。東北は「人」が名産であると思う。人が温かく、世界一面白いと思う。殻を破った時のユーモアのセンスは、本当に素敵であると思う。2020年オリンピック・パラリンピックは、これからどれだけ東北の人達が“やってよかったな”と思えるかが重要であると思う。東北の魅力をどう発信するのか、東北がもっともっとよくなっていくような取り組みにしなければならない。

佐藤― 2020年に向けて、何か地域で動き出している文化プログラムがあるのか、また、具体的に文化庁とやりたいと思っているアイデアがあるのかお伺いしたい。外国人観光客の到来はまだ少なく経済効果に結び付くほどにはなっていない。まだまだ世界に認知されていない現状がある。

桑島― 世界に誇れる郷土芸能がある。実際に外に発信していけば、皆さんを感動させる力があると思う。アニメーションは世界的に人気である。福島県の特産品をアピールするアニメーションの声をやっており、パリで登壇する機会や、北京にも行かせていただいた。東北の郷土芸能をテーマにしたアニメーションも面白いのではないか。県外や東京の方の考えも聞きながら、よいやり方を見つけたい。

吉田― 2019年にラグビーワールドカップがあり、世界中からお客様がくる。たくさんの方が滞在するなかで、日本独自の文化を「体験」してもらう。まず来ていただいて感じてもらいたい。

橋本― 2020年オリンピック・パラリンピックのコンセプトを、スポーツだけでなく、「文化」にも落とし込んで活動してきた。「いわてソフトパワー戦略」ということで、文化的魅力・道義的信頼にしっかり取り組んでいきたい。一人一人が参画意識をもっていくことが大切だ。

江良― Reborn-Art Festivalは「東北事にしたい」という思いで行ってきた。2020年に関しては、人が集まり皆でやるために、誰がコンダクターなのかプロデューサーなのか、まだよく分かっていない。どのように東北のことに注目して、人や情報を発信するのか考えられたらよいのではないかと思う。

懸田― 人々は遠くの神様がありがたいと思いがちである。近くの神様についてはあまり知られておらず、発信されていない。地元の文化を改めて発見する機会をつくらなくてはならない。「つなぐ」「つたえる」という中で観光的に有名になったものだけでなく、東北のいたるところにある素晴らしい伝統芸能の数々も、披露できる機会が増えること、知ってもらうことが多様性を認めることにもつながっていくのではないか。

箭内― 多種多様である東北が、お互いを認め合いながら大きなかたまりになって、2020年の東京に現れるような形をつくれないか。それを実現していくためには、東北人の知恵と意地と外側の方々の理解と力が必要になるだろう。「もっとこうしたら、こうしたい」という形になるきっかけのようなものを。

佐藤― 最後に一言お願いしたい。

桑島― 日々Twitterで発信していくので、東北のことを伝えていけるように動いていきたい。

吉田― 百聞は一見に如かずだと思う。これから地元の子供たちが座学だけでなく世界を広げて、柔軟な発想をもつことが大切。現在活躍されている方には、地元との交流の中で新しい風をおこしてほしい。

橋本― 心を洗う国と書いて洗心国といった。東北のことを言っているのではないかと思った。東北には東北の役割があるという誇りが、ソフトパワーになっていくと思う。沸き立つ東北にしていきたい。

江良― 一見シャイな東北人だが、一度心を開くと面白い。ぜひいろいろな国の人と交流してもらいたい。海外の方も、Reborn-Art Festivalに興味をもってくれている。東北の方も、心の扉を開いて交流を広げていってほしい。

懸田― 聞きに来るだけでなく、精神的なお返しができればと思う。東北の芸能や祭りを称える一言を伝えていくことも、研究者の役割であると思う。

箭内― 東北の地に生まれなかったら、自分は今こうでなかったという思いをもつために、もっともっと東北を好きになることからはじめる。2020年は成功だけでなく、失敗からも学んでいくことが1つのレガシーになっていくと思っている。

佐藤― 東北は奥深いものを持っている。底力、忍耐強さ、魅力を形にしながら継続的に発信していくことを期待する。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会はスポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもあり、日本が誇る文化や伝統を世界へ発信する絶好の機会です。
文化庁は、日本の強みである多様性に富んだ文化を活かし、次世代へのレガシーを創り出す文化プログラムの周知・普及を図るため、Culture NIPPON シンポジウムを開催しています。